プロが意識している調色のコツとベース色の選び方と混色の注意点

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リペア作業において、皆さんが最初に直面する壁の1つは調色です。特にベース色の選択、三原色の組み合わせ、そして混色の結果の予測といったステップは難易度が高いと感じるかもしれません。

そこで、調色のプロセスを容易にするために、プロが調色の際に意識しているコツを、シリーズ形式でお伝えすることにしました。このシリーズでは、色濁りの問題を避けながら理想の色調を得るための方法について詳しく解説します。

調色でこのようなお悩みがある方向け

  • 数多くの色の中から、適切なベース色をどう選んで良いか分からない
  • 単一の色だけでは目指す色調に達せず、複数の色を混ぜたいが、どの色を用いるべきか決めかねている
  • 選んだ色を混色した結果、期待した色調と異なる色や、色濁りの問題に直面した

調色の色選びの基本ステップ

調色を行う際、以下の3つの手順を踏むことで、理想の色に近い結果を得やすくなります。

①ベースとなる色の選択

作りたい色に最も近い色調を持つ充填材をベース色として選びます。

調色を行う際、まず重要なのは理想の色に近いベースとなる充填剤を選択することです。
これは混色作業をスムーズにし、色の濁りを避けるために必要なステップです。

最初のベース色の選択は調色プロセスの難易度を大幅に下げます。したがって、この1色目の選択は慎重に行うことが求められます。

直感的な色選びも一つの手段ですが、自信がない場合や初心者の方には以下の方法を推奨します。

  1. 自身が最も近いと感じる色を1色、次に近いと思う色を2色選びます。
  2. 選んだ3色を、作りたい色(例えば、木材の色)の上に適度な間隔を空けて並べ、目を細めてどの色が最も作りたい色に近いかを確認します。

調色が難しく感じる方は、当社のECサイトにてカラー対応表をご参照いただけます。各建材メーカー様のカラー対応表もご用意しております。

この方法を使うことで、一度に1色を決めるよりも、選択肢を作り比較することで理想の色に近いベース色を見つけやすくなります。調色が初めての方や、まだ自信がない方は是非一度試してみてください。

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②明るさの調整

ベース色の選択が終わったら、次は明るさの調整に移ります。

このステップでは、選んだベース色と目指す色の明るさを合わせるための充填材を選びます。

この選択が作りたい色に対する精度を高め、全体の調和を保つために重要となります。選んだベース色と理想の色との間の微妙な明るさの違いを補正し、色調のバランスを整えます。

明るさの調整は調色の成功に大きく寄与します。正確な色の再現に向けて、細部まで注意を払いながら進めてください。

③三原色の選択と最終調整

ベース色と明るさの調整が完了したら、次は三原色(赤、青、黄)の選択に移ります。

これまで選んだベース色と明るさの調整色を混ぜ合わせた結果に、さらに作りたい色に含まれる三原色を選んで加えます。

このステップが調色の最終調整となり、最終的な色調を決定します。三原色の選択によって、色の深み、鮮やかさ、そして全体の調和がより一層高まります。

三原色の選択は、作りたい色への最後のステップです。細心の注意を払って各原色を混ぜ合わせ、理想の色へと近づけていきましょう。

調色初心者の方や、まだ自信のない方へのアドバイスです。色選びを行う際、最初に1色だけを選んで調色を始めるよりも、まずは選択肢を増やし、それらを比較することをおすすめします。

こうすることで、作りたい色に最も近いベースとなる色を見つけやすくなります。また、色の感覚を養うためにも有効な方法です。

色選びに迷ったら、まずは複数の色を選んでみて、それぞれを比較してみてください。色の理解が深まり、次第に自分だけの調色テクニックが身についてくるでしょう。

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下記の「関連ページ」欄で、2色目、3色目の選び方についてのコツを深掘りしてまとめています。続けてご覧ください。

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